APMPとの出会いをきっかけにプロポーザル専門組織の立ち上げ&管理職へのキャリアアップを実現!
今回はAPMPのグローバルアワードである「40 UNDER 40 - CLASS OF 2021」※1 にアジアから唯一選出された中村さんにインタビューさせていただきました。
--受賞おめでとうございます!率直なご感想をお聞かせください。
ありがとうございます。
これまで業務において表彰をいただいた経験がなかったので、素直にとても嬉しいです。
※1 40 UNDER 40 - CLASS OF 2021
APMPのグローバル会員の40歳以下の方の中で、プロポーザルマネジメントに関するプロセス刷新、チーム強化、コミュニティ貢献等の功績を残した方に贈られるアワードです。https://www.apmp.org/page/40Under40_2021
--社内外、ご家族・ご友人からの反応はいかがでしたか?
日本から1名、アジアからも1名の受賞に驚きの声を多くいただきました。
家族にも喜んでもらえたことに加え、SNSでもいろんな方から反応がありました。
大学院時代の友人たちからも多くのお祝いコメントをいただきました。
また、受賞をきっかけに、海外の弊社グループ企業に勤める方からメッセージを頂き、やり取りが始まりました。
実際にミーティングを実施する機会にもつながり、グローバルとの接点のきっかけづくりにもなりました。
--受賞のノミネート理由となった活動の概要について教えてください。
2018年にグループ内の研修企業主催のイベントに参加したことがAPMPが本業に繋がるきっかけでした。もともと代表の式町さんとは大学院時代に付き合いがあり、本イベントの存在を知りました。
今考えると、そのイベントの懇親会が全ての始まりだったのかもしれません。懇親会の参加を通じ、APMPのもつノウハウを活用していくことに高い可能性を感じている仲間が自分以外にも自グループにいることを強く印象付けられました。
当時私自身は、提案活動とは別のミッションの仕事をしていたのですが、部のボトムアップ活動の一環としてプロポーザルマネジメントを学ぶ有志の勉強会を企画することにしました。懇親会で出会った方たちと共に立ち上げて開催したのですが、勉強会スタート時点で25名も集まり、最終的にはメンバーは約70名となり、計43回の勉強会を開催しました。
そしてそのような活動とAPMPの有効性が評価され、プロポーザルマネジメントの適用を推進する専門組織を立ち上げることになりました。私自身、そのチームの課長として組織運営を任されることになりました。
--APMPとの出会いから勉強会の開催、専門組織の立ち上げ、ご自身の管理職へのキャリアアップを実現という素晴らしいサクセスストーリーですね!ポイントはどのようなところにあったと感じていますか?
やはり先ほどお伝えしたイベントの懇親会に参加した方の中にプロポーザルマネジメントに大きな可能性を感じている熱量の高いメンバーがいたというのが大きかったと思います。ひとりでは難しかったかもしれませんが、同じ想いを持った仲間がいてくれたのは大きかったです。
また、現在の上司でもある部長に活動の初期フェーズから関わってもらったこと、そして専門組織化においては本部長や経営会議への提案を支援してもらえたことが今の私のキャリアの契機になっています。その意味でも本当に部長には感謝していますし、部長がいなければ今の私はいない、と言っても過言ではないと思っています。笑
--ボトムアップによる現場主導の仲間集め、トップダウンによる専門組織化。今必要とされていることをまさに両面から推進することで実現できたことだと改めて認識しました。現在のお仕事内容について教えてください。
プロポーザルマネジメントを事業部内に適用するための直接的な支援やツール・ノウハウ整備、人財育成を行っています。組織立ち上げ当初は「仕事を探すフェーズ」でしたが、私たちの活動もある程度組織内で認知されてきたこともあり、「仕事の依頼が来るフェーズ」に移りつつあります。少数精鋭で活動しているため、なかなか手が足りないという状況も出てきておりますが、依頼がたくさんいただけることはうれしい悲鳴です。
--会員になったのはいつですか?
2019年5月からです。専門組織化を検討し始めた頃、改めて本格的な学習が必要だと感じ、入会することにしました。もともと式町さんの書籍を中心に勉強会でも学習を進めていたのですが、APMP BOKについても本格的に学習する必要性を感じ、入会させていただきました。
--会員であることで得られているメリット、ベネフィットは何ですか?
他の会員の方の提案に関するお悩みや対処方法を聞くことで、自社にも活用できる学びが発見できることです。また、特に営業経験/顧客向け提案書作成経験のなかった私にとって、リアルの現場ではどうなっているのか、何がおこっているのか、という臨場感・リアルな課題感を伺うことができることが最大のメリットです。
--APMPから学んだことで、実務で取り入れていることはございますか?どのような成果がありましたか?
たくさんあります。一気に全てのプロセスを導入、というのは非常にハードルが高いため、エッセンスとして分割しながら、現場の方に必要性を感じて頂けるように、単発的な活動でなく、継続的な活動を行っています。成果としては、社内で徐々に関心を持ってくださる方が増えていることです。これまでに開催したイベントの累積参加者数はのべ700名以上にものぼります。
中でも自身が企画したプロポーザルマネジメントを体感するケーススタディ形式のFABPD ※2 ワークショップの反響が大きかったです。
※2 FABPD
APMPで定義された相手の心に響く提案を行うための説得技法のフレームワーク。
--APMPの学びを今後どのように活かしていきたいですか?
APMPでの学びをよりレベルが高いと思われる共創案件でも活用していきたいと考えています。加えて今回の受賞をきっかけにつながることのできた海外拠点のAPMP関係者とも世界共通のAPMP言語をベースにナレッジ共有などをさらに加速することにチャレンジしたいと考えています。
また、APMP日本支部でも魅力的なイベントがたくさんあるので、育児をしながらの限られた時間になりますが、可能な限り参加することで盛り上げていきたいと思います。コロナによる変化という観点では、オンラインベースのイベントが増えたことで参加しやすくなったので、改めて積極的に参加したいと考えています。
--会員の方、これから会員になろうとしている方へのメッセージをお願いします。
月たったの1500円くらい(≒書籍1冊購入よりも安い!)で、社外のいろんな方と繋がり、提案に関する情報交換ができるコミュニティに参加でき(会員イベントはほとんど無料!)、さらに世界基準のAPMP BOKも見て実務の参考にできますので、社会人としては非常に投資対効果が高いお金の使い方だと思います。迷ったらまずは1年、会員になってみることをオススメします。営業に限らず、どんな職種の方でも参考になることが多いと思いますよ。
--中村さん、お忙しいところ誠にありがとうございました。今後も更なるご活躍を期待しております!!
育児も大変かと思いますが、日本支部のイベントでお目にかかれるのを楽しみにしております。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。