風薫る 5 月の陽気に誘われ、この度APMP BPC Dallas 2022 に参加しました。
BPC というイベントの名称は Bid & Proposal Conference の略語で、毎年 5 月にアメリカの各都市で APMP 本部が開催しています。今年は 5/22 から 5/25の4日間、テキサス州ダラスの Gaylord Texan Resort & Convention Center を会場として開催しました。実は私は今回が初めての BPC イベント参加ではなく、2019 年 5 月にフロリダ州オーランドで開催した時にも参加しており、今回が 3 年ぶり 2 回目となります。
日本支部からは式町さんも参加されていて、私が到着した翌日に現地で会うことが出来ました。
今年はコロナ禍にもかかわらず、世界中からビッド&プロポーザルに関するプロフェッショナルが約 1,000 名 集結している景観にあらためて感動しました。
当初、今年の BPC Dallasには参加する予定ではありませんでした。今回については、春先の日本のコロナ禍の状況もあまり思わしくないという点と、会社の出張として理由の決め手となる要素も見つからなかったため、今年参加出来なければ来年参加出来ればいいかなぁ という風に思っていました。
その一方で、2 年半前から日本支部の幹事メンバーとして参画し、昨年からサブチャプターリーダーという役割を担当していることもあり、 APMP 本部とのやりとりに英語でコミュニケーションを取り、毎年の各アワードに対する候補者を推薦するエッセイの英訳なども行っています。日本支部の会員からの候補者を推薦するエッセイの英訳すると共に、昨年から私個人の自薦として所属企業の海外の上長にも推薦文を協力していただき、英文エッセイを準備しアワードに応募していました。昨年 今年と 2 年続けて会員の方や日本支部がアワードを獲得していましたが、今回私も 晴れて “APMP Bid & Proposal Executive of the Year” というアワードでファイナリストになりました (あくまでもファイナリストでありアワード受賞ではありません) 。
これを確認したのが開催 2 週間前の 5/7 深夜の SNS の動画で、私の名前が読み上げられ顔写真も映っていました。それを観た上で、「ファイナリストになったのでこれはイベントに参加しなくては」と考え、週末の間に上長にメールで一報として伝え、翌週月曜に上長との Call の場で 「5/21 から BPC Dallas に行かせてほしい」と直談判しました。上長からGlobal へ確認してもらい、BPC Dallas への参加許可をいただきました。 その結果、BPC Dallas に参加することが決まりました。
それから開催当日までの 2 週間は、平日・週末など関係無く日常業務の他に渡航のための準備が出発前日までかかり、食事や寝る間も惜しんで慌ただしく過ごしていました。
そして 5/21 早朝からダラスに向けて羽田を出発し、シカゴを経由してダラスに到着後、現地時間 5/21 夕方ごろに会場のホテルに着きました。 3 年ぶりのアメリカ上陸です。2年前から最近まで日本で外出することさえも制限されていたことの反動からか、久しぶりの異国の地での開放感にしばらく浸っていた一日でした。
翌 5/22 の日中は、ホテルと BPC の会場となるコンベンションセンターを散策し、午後から緩やかに始まるイベントに備えていました。時間に余裕のあったこの日曜日にダラスの観光なども検討してみたところ、近くに大規模なショッピングモールがあることを見つけました (地球の歩き方 に載っていました)が、結局滞在中の予定と合わなかったためショッピングモールには行きませんでした。
この日の午後は、まず Registration を行い、その時に受付してくれた APMP Staff のPedro Acosta が私を見ながら、「Mitsuhiro Seto ?」 と声をかけてくれて、「動画を観たので覚えていますよ」と明るい笑顔で答えてくれました。その時は我ながら、「動画のおかげで少しは有名になったんだ」と感じました。受付を済ませてから夕方からのセッションが始まる前に、同じ SAP からもう一人参加している同僚の SAP America の Jamie Ninneman とホテル内のスタバで会い、コーヒーを飲みながらいろいろな話をして楽しいひとときを過ごしました。
その後、Professional Certification のセッションに参加した時に、ここで初めて式町さんと会うことが出来ました。
式町さんは前日夜から International Board of Directors の一人として会議などに出席されていて、夜のレセプションにも一緒に参加しました。夜のレセプションはいわゆる前夜祭にあたり、世界各国からの沢山の参加者で賑わっていました。途中でAPMP CEO のRick Harris に会いましたので、記念にRick と式町さんと一緒に 3 人で写真を撮ってもらいました。
今回は5/23 から 5/25 午前中までの 2.5 日が本格的なイベントになっていました。5/23 はオープニングのRick の挨拶の後に International Board of Directors の紹介へと進み、式町さんもステージに上がり Hi five (ハイタッチ)していました。
その後は午前と午後のセッションが行われて、私は現職に通じるリーダーシップ関連や最新のトレンドであるAI/ML/Automation 関連などのセッションに参加しました。特にアメリカ滞在 3 日目となるとすっかり時差ボケも無くなりましたので、夜は Jamie からDinnerのお誘いを受けて式町さんもご一緒に 11 人で飲みました。ちなみにこの日の夜に林さんとの 3 人の Call
を予定していましたので、飲む方もほどほどに引き揚げて部屋に戻り、現地時間 5/23 22:00 (日本時間5/24 12:00) から林さんとの Call でいろいろとディスカッションしました。
5/24 は朝から晩まで多忙な一日となりました。この日はいよいよ私が対象となっているアワードの”Bid & Proposal Executive of the Year” の発表の日でした。発表される時間までは緊張よりも若干そわそわして落ち着かない状況になり、予めステージに近いテーブルに座り、Winner として私の名前が呼ばれたら、ステージに上がる前にまず式町さんに笑顔で手を振ってからステージに上がり、終始笑顔で進めよう ということなどを考えていました。まずは 5 人のファイナリストということで順番に名前が呼ばれ、私の名前が呼ばれた時には 1,000 人近い参加者から大喝采の拍手を浴びて、その一瞬にとても感動しました。アワード受賞者となる Winner の発表時には残念ながら私の名前は呼ばれませんでした。数秒間のみガッカリしましたが、またその数秒後には 「また来年頑張って今度こそ Winner になろう」という決意を新たにして気持ちを切り替えました。
その後、会場全体で停電が発生ししばらく復旧しませんでしたので、暗い中で午前中のセッションが行われていました。イベント開催中に停電が発生することもなかなか起きないことですので、これもいい思い出となりました。一旦部屋に戻って少し休憩していた時に Jamie から携帯電話に連絡があり、 「Michele (Jamie のTeam Staff) が来ているから一緒に Lunch でもどう?」という誘いがありました。実はこの日の 12:00 から Chapter Leader Meeting の前に Team Lunch が予定されていたため、「Team Lunchまでの20 分くらい前なら Michele に挨拶出来る」ということを Jamie に伝えて、また会場に戻って2 人に会って挨拶し、3 人でいろいろな話をしました。普段はメール中心のやりとりになりますが、Face to Face で会うことが出来たこともいい思い出となりました。
午後からはChapter Leaders Meeting に初めて参加し、各国の Chapter Leader の話を聞きながら、日本支部にも役に立つ情報も得ることが出来ました。
この日の夜は TARA (The Art of Reconnecting Annually) という、年に1 度の世界中の仲間との再会を楽しむパーティー形式で、ポーカーや他のゲームなどで楽しみながら親睦を深めるAPMP の文化とも言えるイベントでした。 BPC 最終日前夜のパーティーで他国のメンバーやスタッフとの親睦が深まることになりました。
BPC 最終日となる 5/25 は、残りのアワード発表の日であり、式町さんがファイナリストとなっている Chapter Leader of the Year と日本支部がファイナリストとなっているChapter of the Year の 2 つのアワードでした。
前日の私の分まで 2 つのアワードを受賞していただきたい思いの反面、今日も受賞無しで 3 タテということは避けたいという思いがありました。この日の私は 2 つのアワード受賞時の写真撮影を本業としていました。アワード発表の時間となり、他のアワードの発表と共に対象の 2 つのアワード発表がありました。結果としては残念ながら 2 つのアワードも逃してしまいました。まさかの 3 タテとなってしまいましたが、これに懲りずに来年以降も何らかのアワードを必ず受賞するために日本支部の活動に対して貢献していくことを、個人の目標として決めました。
尚、日本支部から今回 3 つのアワードに対するファイナリストとして名前を残せたことは、提案専門職の概念が無い日本に於いて、認知度ゼロからビッド&プロポーザル業界を築いたことや、会員による熱心な勉強会などが、あらためて世界から高く評価された証となっていることによります。
海外渡航時には毎度お馴染みとなっている出発前日の徹夜に始まり、3 年ぶりにアメリカでの大規模な BPC イベントに参加し、日常業務でやりとりしている海外の同僚や、前回知り合った世界中の仲間達が私のことを覚えてくれていて、ファイナリストとして名前を呼ばれた時には 約1,000 人の大喝采の拍手にとても感動し、時間を忘れて過ごした楽しい一週間となりました。
来年も 5 月下旬に、会場を3 年前と同じ フロリダ州オーランドの Hyatt Regency Grand Cypress Hotel でBPC Orlando 2023 として開催される予定です。
来年もBPC イベントに参加出来る様、本来の業務と並行してAPMP 日本支部の活動に貢献していきたいと思います。