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BOK日本語化分科会 ~ 活動インタビュー

“実際の現場を想像しながらAPMP BOKを読むというのは、とても良い機会だったと感じています。””APMP BOKの知識が改めて自身の血肉になったと感じています。”

 

今回はAPMP日本支部のBOK日本語化分科会のみなさん(リーダー:川野さん、メンバー:楢崎さん、田嶋さん)に活動内容についてインタビューいたしました。

 

--分科会の立ち上げ経緯と目的を教えてください。

川野さん(以降、川野):

もともと日本支部設立のタイミングでAPMP BOK ※1の日本語化は実施していました。APMP BOKは定期的な改訂を行っており、当時翻訳した内容が少し古くなってしまっていました。Google翻訳を利用し、最新のAPMP BOKを参照していましたが、やはりわかりづらい部分もあり、改めて日本語化を行う分科会を立ち上げ、有志のメンバーを募集させていただきました。

※1 APMP BOKは、APMPがまとめている提案に関する知識体系(Body of Knowledge)です。詳細はこちらを参照ください。

 

--幹事会でも今回の分科会は、日本支部のみなさまが改めてBOKの内容に興味を持ち、理解するきっかけになればうれしいという話がありました。分科会のこれまでの活動内容を教えてください。

川野:

2022年6月から分科会の企画検討を開始し、みなさんに参加いただいたのが8月頃でした。そこから章毎の担当割りを行い、本格的な翻訳作業については10月から着手しました。週1回程度集まりながら、各自の担当パートの進捗共有を行ったり、翻訳を行う上での相談や協議を行ってきました。

 

--分科会に参加した感想をお聞かせください。

楢崎さん(以下、楢崎):

思っていたよりも実際の翻訳作業は大変でした。単語ひとつひとつの意味や概念が捉えづらいものもありました。特に一番最初に着手した章については、かなりの時間が掛かってしまいました。

 

田嶋さん(以下、田嶋):

私も英語はあまり得意ではないので、とても苦労しました。Google翻訳した文章を確認しながら、違和感のあるところや気になるところをDeepLを活用しながら修正するアプローチを取っていました。実際に日本の会員の方が読むことを想定しながら「この表現は伝わるかなぁ~」と考えながら取り組んでいました。

 

--ありがとうございます!!日本の会員のみなさんのために、ボランティアで翻訳作業を実施いただいていることに頭がさがります。分科会に参加したベネフィットをお聞かせください。

楢崎:

普段の業務の中では、APMP BOKを読み込む機会はあまり多くはないのですが、翻訳となると改めて深く読み込む必要があり、その時間を作れた点が大きかったです。純粋に勉強になりましたし、APMP BOKの知識が改めて自身の血肉になったと感じています。

 

田嶋:

私も同様にこれだけAPMP BOKを深く読み込むことはなかったので、改めて学びが多かったです。実際の現場を想像しながらAPMP BOKを読むというのは、とても良い機会だったと感じています。

 

--翻訳を通じて、読み込むことで、みなさん気づきがあったようでよかったです!!分科会の今後の展望を教えてください。

川野:

2023年4月現在で主要な章の翻訳はある程度の目途がついたため、会員のみなさま向けに日本語版APMP BOKの公開サイト※2をリリースしていく予定です。

※2 公開サイトは2023年5月にプレリリースいたしました。6月に日本支部会員向けに本公開予定です。

 

また、APMP BOKの全章を対象にカバー範囲を拡げていくことと、そして翻訳済みの章についても引き続き更なるブラッシュアップを図っていきたいと考えています。

 

--とても楽しみです!公開を心待ちにしている日本支部の会員の方も多いと思います!

田嶋:

ありがとうございます。実際にアクセスいただき、みなさんからの感想やフィードバックがもらえるとうれしいですね。翻訳作業は少し苦労もしたので、分科会のみなさんと達成感を分かち合いたいと思います。

 

--ぜひ打ち上げを盛大に実施してください!最後に今後の日本支部の活動において取り組んでみたいことがございましたらお聞かせください。

楢崎:

今後もBOK勉強会やミートアップには、積極的に参加していきたいです。日本支部の会員のなみなさんと直接お話しできるのはやはり良いですよね。APMP BOKに書かれてない現場の生の声が聞けるのはとても貴重です。

 

田嶋:

日本支部では他にも魅力的な分科会があるため、機会があれば参加したいと考えています。先日もRFP分科会のワークショップ※3が開催されたため、参加いたしました。

実際の業務の中でも「RFP(提案依頼書)の作成方法がわからない」「お客様からRFP(提案依頼書)を受領したけど、お客様の要望や想いが汲み取れない」という声も聞こえてくるので、とても有効なコンテンツだと感じました。

※3 RFP分科会は、APMP BOKのノウハウを活用し、提案依頼者が提案者から魅力的な提案を受けるためにどのような点を意識すると良いかを研究する分科会です。ワークショップの様子はこちらをご参考ください。

 

川野:

今回のRFP分科会は自身でリーダーを務めさせていただきましたが、今後は分科会のリーダーを担っていただける方を輩出できるような活動や支援を行っていきたいと考えています。

 

--インタビューへのご協力、誠にありがとうございました。みなさんの汗と努力の結晶である日本語版APMP BOKを噛みしめながらしっかりと活用させていただきます。今後も日本支部の活動を盛り上げていきましょう!

(インタビュー実施日: 2023年4月18日)